ビットコインを失う前に知るべきセルフカストディの失敗5選

あなたのビットコイン、取引所に預けたまま安心していませんか?

アプリを開けば残高が表示される。出金しようと思えばいつでもできる。そう感じているなら、一度立ち止まって考えてほしいことがあります。取引所の画面に映っている数字は、あなたのビットコインの「残高」ではなく、取引所に対する「請求権」に過ぎないかもしれません。


取引所が消えた日、BTCも消えた

2014年、当時世界最大のビットコイン取引所だったマウントゴックスが突然破綻しました。消えたビットコインは約85万枚。被害者たちは10年以上にわたって弁済手続きに翻弄されることになりました。

これは過去の話ではありません。2022年に破綻したFTXでは、日本人を含む世界中のユーザーが資産を凍結され、多くの人が大きな損失を被りました。取引所が倒産すれば、あなたのビットコインは無数にある債権のひとつに成り下がります。法的な手続きが終わるまで、何年も資産にアクセスできない現実が待っています。

「Not your keys, not your coins.」

この言葉はビットコインコミュニティで長く語り継がれてきた原則です。秘密鍵を自分で持たない限り、そのビットコインは本当の意味であなたのものではない、という意味です。


セルフカストディという選択

では、自分で管理すれば安全なのか。答えはYesですが、正しく管理できていれば、という条件が付きます。

セルフカストディとは、ハードウェアウォレットなどを使って秘密鍵を自分自身で保管する方法です。誰かに預けるのではなく、自分が唯一の管理者になる。それはとても強力な選択ですが、同時に「失敗したときの責任もすべて自分が負う」ということでもあります。

実際に全額を失った事例は世界中に存在します。以下に紹介する5つの失敗は、どれも「まさか自分がやるとは思わなかった」というものばかりです。


よくある5つの致命的ミス

① シードフレーズをデジタルデバイスに保存する

ウォレットを設定したとき、12〜24語のシードフレーズが表示されます。スマートフォンで写真を撮る、メモアプリに入力する、クラウドに保存する——これらはすべて危険な行為です。デジタルデータはハッキングや不正アクセスの対象になります。シードフレーズは必ず紙やスチール製のバックアップツールに手書きで記録してください。

② バックアップを1か所にしか保管しない

せっかく紙に書いても、それが1枚だけだったとしたら。火災、水害、紛失——どれかひとつの出来事でシードフレーズが永遠に失われます。地理的に離れた複数の場所に、同じシードフレーズのバックアップを保管することが基本です。

③ ウォレットの動作を一度も検証しない

ウォレットを設定して資金を送金したあと、「本当にシードフレーズだけで復元できるか」を確認したことがありますか。実際に少額で復元テストをしないまま大金を送り込み、いざというときにウォレットを復元できなかったというケースは珍しくありません。設定後に必ず復元テストを行う習慣をつけましょう。

④ 出所不明のハードウェアウォレットを使う

フリマサイトや非公式の転売業者から安く購入したハードウェアウォレットには、出荷前に改ざんが加えられている可能性があります。シードフレーズが自動的に攻撃者へ送信される仕組みが仕込まれていたケースも報告されています。必ずメーカーの公式サイトから直接購入することが鉄則です。

⑤ シードフレーズを他人に伝える

「家族に万が一のために教えておく」「サポートを名乗る人物に確認を求められた」——どんな理由があっても、シードフレーズを他人に伝えた瞬間に、あなたのビットコインを守る鍵は失われます。正規のサポートがシードフレーズを聞くことは絶対にありません。


一度正しく学べば、誰にも奪われない

これらの失敗に共通しているのは、「知らなかった」という一点です。逆に言えば、正しい手順を一度しっかり習得すれば、取引所の倒産もハッキングも、あなたのビットコインには関係のない話になります。

セルフカストディは難しい技術ではありません。時間をかけて学ぶ価値のある、一生ものの知識です。今日、まず一歩だけ踏み出してみてください。公式サイトからハードウェアウォレットを注文することから始めてもいい。シードフレーズの意味を調べるだけでも構いません。

あなたのビットコインを守れるのは、最終的にあなただけです。


※本記事は一般的な情報提供を目的としており、投資助言ではありません。

この記事が参考になったら、セルフカストディの具体的な始め方もチェックしてみてください。

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